EPA候補者の学習教材ガイド(3)
配属2年目のEPA候補者の学習教材
配属2年目のEPA候補者の学習って?
EPA介護福祉士候補者(以下、EPA介護候補者)は、約3年間の研修(実務経験)を経て、「介護福祉士国家試験」(以下、国家試験)に臨みます。その約3年間は、国家試験受験準備をすることになります。
配属1年目は、その後の専門的な学習に向けて、専門語彙、専門用語、読解力の基礎を築く期間となります。そして配属2年目には、いよいよ国家試験の専門知識を学習していきます。
学習教材は?
EPA介護候補者には、国際厚生事業団(JICWELS)から教材が支給されます。配属2年目向けの教材には、国家試験を領域別に学習するためのものが含まれます。ここでは、この時期に参考になる教材やサイトも、あわせて紹介します。
JICWELSから配布されるテキスト
JICWELSからは、「外国人のための介護福祉士国家試験対策」として、4領域(人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケア)のテキストが配布されます。
難しい内容が多い国家試験ですが、専門知識のポイントを、ある程度やさしい日本語で説明してあったり、難しいことばへの注釈、図表、イラストがあったりするなど、わかりやすくなっています。
これらのテキストの前に、『始めよう!外国人のための介護福祉士国家試験対策』で基礎的な知識は学習していますので、国家試験対策勉強のイメージを持って、こちらの学習に取り組めます。つまり候補者は「覚悟をもって国家試験対策に進める!」のです。
学んだ内容を『ワークシート』でノートのように整理して、『問題集』で知識を確認しながら試験問題の文に慣れていく、ということができます。候補者にとって学習しやすい流れですね。
同時期に参考になるサイトや教材
国家試験対策の学習でつまずきやすいのは、高度な専門用語がわからない、という場合。介護のことばって、日常生活ではほとんど目にする・耳にすることがないものが、たくさんありますよね。そこで、その部分をカバーできるサイトなどを活用しましょう。
国家試験の各科目で用いられる単漢字、二漢字語、専門用語を、互いに関連付けて学ぶことができる漢字学習サイトです。その漢字を使った熟語や専門用語を確認しながら学習できるようになっているので、効率的な学習が可能です。英語とインドネシア語に対応しています。
介護の専門用語と読み方を、漢字、ひらがな、カタカナ、英語、インドネシア語のどれからでも調べられる検索サイトです。国家試験の領域・科目ごとのリストや、メモ機能、簡単なクイズ機能もあります。
介護福祉士国家試験によく出る介護用語を、楽しく効率的に学ぶためのウェブサービスです。介護用語の辞書機能、クイズ機能だけでなく、候補者にも施設側スタッフにも役立つ学習管理機能が用意されています。日本の名所や名産品のイラストを獲得できるお楽しみもあります。
いとう総研資格取得支援センター編集『見て覚える!介護福祉士国試ナビ2022』中央法規出版
国家試験に出る専門的知識が、オールカラーの図表やイラストで説明されています。
次回は、2年目のEPA候補者に対して行った授業の一例を紹介します。ぜひ読んでくださいね!